安さは爆発しなかった?
JALがつぶれたり、「小学●年生」とか「科学と学習」みたいな未来永劫続くかと思われた雑誌が廃刊したり…。本当に最近、驚きを隠せないニュースが続いている中、我らが「さくらや」も間もなく消滅してしまうらしい。
とはいえ、もう最近は利用するどころか店に入ったこともないんだけど、文房具メーカーのOLをやっていた頃は「さくらや」がお得意先だったので、毎週新宿店へ通っていた。
アタシは主にアルバムの担当で、当時はデジカメなどないので紙焼きを収納するアルバムのニーズはまだまだ高く、かなり売れていた記憶がある。毎週水曜日だったかな、会社から「さくらや」の売り場へ行って、届いた商品の点検や値札貼りをしながら、補充をするのが大きな仕事の一つで。
他に、お正月とかは葉書フォルダーも大きな売れ筋商品なので、そちらも棚を確保するべく「さくらや」担当者と折衝したり。
当時担当だった方はちょっと長介に似たオジサンで、「神保さんはチャラチャラしてなくて真面目に頑張ってるね!」など妙に親切にしてくれた。チャラチャラしてないっつーか、まぁイケてないってことなんだろうけど(笑)、今思うと確かに年上にはウケが良かったかも。暗い性格なので、おしゃべりせずに黙々と作業するタイプだし。
長介には、何の時だったか1回だけ近くのトンカツ屋でお昼をごちそうになったことがあった。ところが、気を利かせくれるのはいいんだけど、好みとか聞かずにアタシが全く食べられない生ガキの盛り合わせみたいのを頼んじゃって、結局長介が全部一人で食べることになってしまったり。
少しして、長介が体調を崩して入院してしまったと聞いた。…まさか、あの時のカキは関係ないわよね!? と一瞬焦ったけど、直後にアタシ自身も会社を辞めてしまったので、ちゃんとお礼すら言わないままその後のことはもう全く知る由もなく…。名前ももう全然覚えてないしなぁ~。とにかく、お元気ならいいのですが。
思えば当時から「さくらや」はけっこう仕入れ値も売価も高めで、他の量販店担当の先輩からよく「あのアルバム、こっちなら半分以下の仕入れ値だぜ? よくやって行けるなぁ!」などと言われたりしてたっけ。
まぁ、もう20年以上も前の話だからね、その後は「ベスト電機」だっけ、どこかの傘下に入って頑張ってたみたいなんで、本当に残念。新宿も「3カメ時代」なんて言われてたこともあったけど、また様変わりするんだろうか。
今日はたまたま、さくらやの前を通ったこともあって、ちょっと思い出を書いてみた。